未来力入試とは
従来型の試験では測ることができない「小学校時代の活動・経験」や「思考力・想像力・表現力」などを「プレゼンテーション・Q&A」などを通して評価する入試です。
「ルーブリック評価」とは
ルーブリックとは、子どもの学習到達状況を評価するための、評価基準表のことであり、未来力入試とはその評価基準表を用いた入試のことです。この評価にはいくつかの観点があり、各観点についていくつかの評価基準があります。以下はその一例です。
観点評価 | S | A | B | C |
---|---|---|---|---|
資料を提示しながらプレゼンテーションができる | ・ 資料を分かりやすく提示できる。 ・ はっきりとした話し方で周囲に気を配りながら発表ができる。 | ・ 資料を適切に提示できる。 ・ 適当な話し方で発表ができる。 | ・ 資料を自分で考え提示できる。 ・ しっかりと発表ができる。 | ・ 資料を提示できる。 ・ 発表ができる。 |
ここでの観点は「資料を提示しながらプレゼンテーションができる」です。Sは期待以上(何か+αが見られる)、Aは十分満足できる、Bは概ね満足できる、Cは努力を要するという評価がされます。
未来力入試担当者の声
一点刻みの試験では測れない、生徒それぞれの可能性を見出す入試の開発
郁文館中学校
未来力入試担当 体育科教諭
津々見 雄一
私が担当する体育では、体操などの場合、生徒の身体の動きを評価しなければなりません。しかし身体の動きの評価は難しく、明確に点数化できない部分があります。例えば、手足の伸びが緩んでいても筋力が強く高いジャンプができている体操、動きが悪くても一つひとつの動作が丁寧な体操など、一観点からの評価が非常に難しいのです。そこで自然と「ルーブリック」つまり評価基準を作成することで、評価を明確化してきました。
実は他の教科においても同様なことが言え、これからの日本の教育上での評価が大きく変わる時期がきています。郁文館でもこの評価制度を使った入試の導入を行っており、それが未来力入試です。
今まで学んできたことや経験してきたことは1点刻みで測れるものだけではないと思います。生徒それぞれの可能性も同様です。
是非自分の可能性を信じ、たくさんの生徒が受験してくださることを期待しております。
こんな受験生求む!
- 将来の夢がある
- とことん好きなものがある
- 熱心に取り組んでいる活動がある
- 人前で発表することが得意
全てに当てはまる必要はありません。
どれかひとつでも当てはまることがあれば、是非挑戦してみてください。
郁文館は「好きなことを一生懸命」に取り組むあなたを応援します。
入試内容
- 活動報告書の記入
(全受験生一斉)(約20分間)小学校時代の活動や経験を報告にまとめます。 - プレゼンテーション
(複数試験官と受験生)(5分)活動報告書にまとめた内容を元に、プレゼンテーションを行います。 - Q&A
(複数試験官と受験生)(プレゼンテーション後、約5分)プレゼンテーションやあなたのことについて試験官が質問します。
評価のポイント
S 期待するレベルをはるかに超えて満足できる A 十分満足できる B 概ね満足できる C 期待するレベルに到達していない
※合格基準 観点~の全てにおいて、B評価を上回ること。
夢・得意分野に対する探求度(経験値)
- S 夢や得意分野に対して長期にわたる努力を継続し、それを通して学んだことが、日々の生活の諸活動にも大いに役立っている。
- A 夢や得意分野に対して一定の努力を継続し、それを通して学んだことが、日々の生活の他の諸活動にも役立っている。
- B 夢や得意分野に対して一定の努力を継続し、ひとつの貴重な経験として自身が認識している。
- C 夢や得意分野に対する取り組みが一過性のものであり、自身の経験を貴重なものとして、あまり認識していない。
表現力・伝達力(論理的思考力)
- S 自身の経験を、豊かな表情、はっきりとした口調、適切な声量を以て、聞き手にきわめて分かりやすく内容を整理して伝えている。
- A 自身の経験を、口調、声量などに留意して聞き手に分かりやすく内容を整理して伝えている。
- B 自身の経験を、聞き手が理解できるよう工夫して伝えている。
- C 自身の経験が、聞き手にうまく伝わらない。
夢を追いかける力(未来志向力)
- S 自己の未来に強く期待しており、また、本校入学後や、その後の将来につながる夢や目標が明確で、具体的に語っている。
- A 自己の未来に期待しており、また、本校入学後や、その後の将来につながる夢や目標を、ある程度具体的に語っている。
- B 自己の未来にある程度期待しており、また、本校入学後や、その後の将来につながる夢や目標を、簡単に語っている。
- C 自己の未来にあまり期待しておらず、また本校入学後や、その後の将来につながる夢や目標も、あまり語れない。
在校生の声
小学校での生徒会活動が入試で活かされた!
黒澤 怜さん
インタビュー時 中学2年
小学生のころから踊ることが好きで、郁文館の文化祭でダンス部を見た時、「私もやってみたい!」と思い、郁文館中学の入試にチャレンジしました。
小学校では生徒会長を務めていました。オリエンテーションでやるゲームを作ったり、司会をしたり、運動会で自分が考えた文章をスピーチしたり、とてもやりがいのあるものでした。
勉強以外の取り組みも評価してもらえる郁文館独自の入試にチャレンジし、自分の頑張ってきたことをアピールしました。今、ダンス部の活動も勉強も頑張っています。やりたかったことと勉強を両立させて、毎日笑顔の学校生活を送っています!興味があることにはどんどんチャレンジして、自分の夢を見つけていきたいです。
『受験生にメッセージ』
郁文館で、勉強も部活も一緒に頑張りましょう!
入試要項 〜未来力入試〜 校長選抜
入試日 | 募集定員 | 試験科目 | 出願期間 | 合格 発表日 |
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2月3日(土) 午後 (14:00集合) |
若干名 | ・ 活動報告書記入(20分) ・ プレゼンテーション(5分) ・ Q&A(約5分) ※ プレゼンテーションは活動報告書を元に口頭で発表。 試験当日に独自の発表資料持ち込みを希望する方はネット出願後、「未来力入試 発表資料持ち込み申請書」に必要事項を記入し、下記方法でご提出ください。(提出締切は2月2日20時までとさせていただきます。) ・本校事務局へご持参 ・メール(info@ikubunkan.ed.jp) ・FAX送信(03-3828-1261) ※募集広報部宛でお送りください ・本校へご郵送(〒113-0023 文京区向丘2-19-1 郁文館中学校 入試事務局宛) |
【インターネット】 1月10日(水)~2月2日(金) クレジット決済の場合は試験前日の20:00まで コンビニ決済の場合は試験前々日の24:00まで ※ 出願時にインターネット環境が整っていない方は学園窓口までご相談ください。(03-3828-2206) |
【インターネット】 2月3日(土)20:00~ |