クラブ活動
郁文館LIFE
2011/10/05
- 高校硬式野球部
郁文館高校野球部 甲子園の覇者・日大三高に勝利!
郁文館夢学園 高等学校 硬式野球部
郁文館 秋季大会・本戦へ進出 甲子園の覇者・日大三高に勝利 9・19
(写真は日大三高戦)
(都立第四商 戦)
18日、本校野球部は都立第四商にサヨナラ逆転で勝利した。
都立第四商戦では、3点先制を許し、その後の猛攻で同点とした。
九回裏の攻撃で安打の後、ランナーがそのまま本塁に帰り、鮮やかなサヨナラ劇だった。
最後は3-4で、まさに『劇的』。 だが、『幕』は、ようやく上がったばかりだった。
(日大三高 戦)
9月19日(月):日大三高グラウンド
秋季大会 予選4ブロックA決勝戦
(試合結果)
日大三 001 000 100=2 H 5 E1
郁文館 101 002 00x=4 H 10 E3
(郁)戸林-小林翔
(三)斉藤、太田-関谷
戸林 9回 打者35 被安打5 与四死球1 奪三振0 失点2 自責点1
二塁打:三枝(郁)富岡(三) 本塁打:河津(7表ソロ)(三)
盗塁:増田(郁)
[郁文館] 一回 二回 三回 四回 五回 六回 七回 八回
1(右) 谷口② 右飛 三ゴ 四球 右安
2(遊) 須藤② 中安 右飛 二ゴ 捕犠打
3(左) 増田② 右飛 中安二盗 中飛併殺 三振
4(一) 三枝② 右2① 中安① 右飛 四球
5(三) 松下② 三振 左安 遊ゴ 捕邪飛
△6(捕) 小林翔① 一安 三振 右安 三振
△7(二) 坂倉② 一犠打 三飛 中安 遊飛
8(中) 大沢② 三振 一ゴ 右安①捕失① 三振
△9(投) 戸林② 三振 三振 三振
翌日19日、今季甲子園の覇者・日大三高との予選ブロック決勝戦が待っていた。
野球部ナインを待っていたのは、また『舞台』だった。
一塁側ベンチ内。
『偉大な対戦相手のことを考えて、意識しても仕方のないこと。』
『日頃の練習以上のことはできないのだから。練習の成果を出し切るように試合しなさい。』
ゲーム開始前、佐々木監督は部員を前にこう諭した。 部員一同『ハイ』の返事。
戸林-小林翔のバッテリーを残し、監督は最大の一戦・一勝への心構えをふたりに伝えた。
(試合開始のコール)
ランナーを一人置いて、戸林投手が相手4番打者をうちとり、一回のオモテを無失点に抑えた。
1回オモテを守り抜いた本校ナインが、ギリギリと張り詰めた緊張感をベンチに持ち帰ってきた。
王者が放つプレッシャーと戦う、挑戦者たちの純粋な緊張感と高揚感がベンチの中に充満する。
ベンチ内で見守るわたしも圧迫感に意識が掠れ、拘束されたように体が重くなっていた。
一回ウラ本校の攻撃。2番須藤がセンター前安打で出塁すると、続く4番三枝が右2塁打で1点を先制した。王者相手に初回1点を先制。観戦席にいる保護者・OBら援軍の歓声が晴れ晴れとした秋の青空に高々と吸い込まれていった。
1回を終わり、ベンチに帰ってきたナインの口々から、『イケル・いくぞ』『勝つゾ』の言葉が堰を切ったようにほとばしる。
優勝校から正攻法でもぎ取った堂々の1点。彼らの中で育まれてきた『何か』に火がついた瞬間だった。ID野球の導火線を火が走り始めた。
共学校になって2年目、学校創設120年にして、初の女子マネージャー、五十嵐が決勝点になるかもしれない先制点をスコア表に記録した。
ナインの心のうちから自然に沸きあがる大胆不敵な言葉に触発されて、「優勝校に勝つ?」のか?
勝利への誘惑が、意識とからだを徐々に覚醒していくのがわかった。
3回オモテに1点を返されて追いつかれるも、すぐさま3回ウラに、またもキャプテン三枝が中安打でランナーを帰し、追加点を挙げて王者の追随を阻む展開。その後、先発バッテリーと守備陣は、4、5、6回オモテまで優勝校の打線を封じた。
迎える6回ウラの攻撃。6番小林翔がライトを抜くヒットで出塁すると、つづく7番坂倉が安打で塁を埋め、相手守備陣にプレッシャーをかけた。8番大澤が右安打で小林が帰り1点を追加して、動揺する相手のエラーを誘う間に、つづく坂倉も生還を果たした。
7回オモテに1点の追加点を許すも、なお2点のリード。
安定した味方守備陣にも助けられて、先発の戸林-小林翔のバッテリーがその後も2回を投げた。
出塁を許すも、ことごとく相手打者を外飛・凡打に押さえて、9回オモテを投げきり完投勝利した。
仲間の声援に後押しされた勝利であった。支えてくれる皆の協力無くしては得られなかった勝利。
志村グランドでの汗と泥にまみれた練習の日々。彼ら日頃の練習の成果を出し切った試合になった。
そして、秋季大会本戦が10月9日より始まる。