クラブ活動
郁文館LIFE
2011/11/07
- バスケットボール部
【高校】新人戦第3支部大会 男子3回戦 「郁文館 対 都立城東高校」!
10月30日(日)に足立学園にて、新人戦第3回戦が行われた。
対戦相手は強豪「城東」。
郁文館バスケ部が目標に掲げる「東京都でベスト16」の実力を持っているチームである。
現実として、自分たちの力がどこまで通じるのか。
それを計るためにも大切にした一戦であった。
第1ピリオド
(郁) 3-37 (城)
城東の中の機動力をそぐために敷いた2-1-2であったが、城東のロングシュートに、見事なまでに捕まり、圧倒的な大差をつけられてしまう。
第2ピリオド
8-70
最早、警戒していた中のプレーヤーにもかき回され、ゾーンディフェンスが看破された。
基本となる1on1の勝負感、割られた時の寄せの速度、ボディチェック、ディフェンスの課題が山積であることをメンバーは身を持って実感した。
第3ピリオド
17-102
勝ち負けでなく、ワンプレーワンプレーを練習するつもりで、大切にしようと指示を出した。
しゃにむにプレーしても、強者には歯が立たない。シュートを乱発するのではなく、練習してきた、基本的な2対2ができるかどうか。ディフェンスは、味方の多い方に追い込むことを意識させた。
第4ピリオド
23-131
試合が終わってみれば100点以上差をつけられた。唯一この試合で良かったことは、チームのメンバー全員がゲームに参加でき、現実を知ったこと。
あらゆる技術、知識、発想力が、自分たちには足りない。
強者は、経験から来る余裕がある。
例えば、45度からの1対1のシチュエーション。強者は、ボールを持った瞬間に複雑な事を考えない。「こんなフェイントをいれてから、こんなドリブルをしてここでフェイントを入れて、ここでさらにフェイントしてシュート」・・・
そんな事を一気に考えても無駄な事は分かっているからである。
だから考えない。
そのときどきで「対応」するのである。
強者は、ボールが入った瞬間に、ディフェンスの対応状況に応じて瞬時に最適な身のこなしを選んで体を入れ、シュートまで持ち込む。
(もちろんそのレベルに至るまでに、さまざまな身のこなしを形から練習しているわけだが。)
コースに入られると直感したならば、ドリブルの最中でもターンして体を入れる心づもりをする。
(コースに入られなければ、そのままレイアップにいけば良い。)
実際にコースに入られたならば、体を即座に食い込ませターンをする。
ターンをし始める最中には、下からスティールを狙いに来る敵ディフェンスがいるかもしれないからボールは高い位置でキープしながらターンする。ターンし終わる頃には、シュートを狙いながらも瞬時に目視でコートを確認し、以下の選択肢が頭をよぎる。(あくまでも強者はこの選択肢が直感で勝手に出てくる。)
1、自分のマークマンがターンについてこられず、シュートに行ける。
2、ターンについてこられて、シュートブロックに来ているので現在のシュートモーションをフェイントに、ステップし、勝負しファールをもらう。
3、良い位置で仲間が合わせに来ていればパスを捌く。
4、マークマンにもついてこられ、フェイントも見破られ合わせもない無い場合は、ピボットで体制をとり直し、ボールを仲間に戻す。
このうち最適なものを選択するのである。
鍛錬すると、それほど考えなくてもディフェンスの状況により、瞬時に体がこの対応をできるようになる。
強者は、この判断速度が非常に速い。
未熟なプレーヤーは、以上の過程を頭で考えてプレーする。
ご想像頂けるだろうか。
大変に時間がかかる上に、ディフェンスに絶対見破られるであろう。
例えばの話をしたが、ほかにもいろんなシチュエーションがある。
バスケットは対応のスポーツであると私は考える。小難しい理論はあるが、実際にその場その場でいろいろな選択肢が生まれる。100点のプレー、90点のプレー、80点のプレー・・・・・・・0点のプレーといった具合に。
その内一つだけが得点に繋がるというわけではない。50点のプレーでも点が入る時だってある。
だが、今のシチュエーションは、こうすべきだったという議論は必要だ。
その反省を何千何万と繰り返していると、考えなくても、大体の対応はできるようになる。
強者は、バスケットの試合展開というものを理解していて、自分たちのバスケットスタイルも理解していて、自分の役割も理解している。
練習で徹底している事をするけで、得点が量産されていく。
かつ、押し引きというものが分かっているから、スタミナの使い時も分かっている。
まず、プレーしていて、選択肢が頭をよぎらないようであれば、高いレベルでバスケットはできない。
強者のように、勝手に選択肢が頭をよぎり、即座に選ぶようになるには、練習しかない。
さまざまなシチュエーション練習の反復こそが、バスケットを体に刷り込ませる唯一の手段。
もちろん全力投球で。
今大会、応援に来て下さった、保護者の皆様、ありがとうございました。
チームスポーツの真の意味での面白さを、このチームで味わえるよう、また、精神力を鍛え直すために、研鑽を重ね、春の大会まで日々邁進していく次第であります。
今後とも、応援よろしくお願い致します。