やはり大事なのは気力ですね。
 
 ７回、最初のミスであるフォアボールから流れが悪く、さらにピッチャー自身のエラーがきっかけで同点に追いつかれ、彼の気が萎えているなとわかりました。

　ところが８回、逆転をされた裏の攻撃で、相手側の三塁手のエラーで流れがガラッと変わりました。

 去年なら彼はそのまま流れを変えられずにいたでしょう。でも今年は高校３年で最後だからということで持ちこたえたのだと思います。

 甲子園で優勝できるのは全国何千校のうちたった一校です。勝てばいいかというと、そうではありません。予選であろうが本選であろうが、一試合一試合の中で、挫けないとか、心が萎えそうなとき自分を奮い立たせるとか、仲間を信じるとか、と

いうようなことが最高の学びであると思います。

　そういう面から言えば、今日は甲子園の決勝戦に匹敵するくらい、彼らは多くのことを学んだと思います。

　来て応援できて、勝てて良かったです。

理事長　渡辺美樹