理事長・校長ブログ
MESSAGE
2009/09/07
- 理事長・校長
オランダから学んだこと
始業式にも話しましたが、今年の8月には、テレビ番組作成のためにオランダを訪れました。なぜ、オランダに行ったかというと、この国はEU諸国の中で子供たちが世界で一番幸せだと答えているという調査結果が出ているからなのです。この国の子供たちがどうして一番幸せだと感じるのかを自分の目で確認したかったのです。実際に訪れてみると、子供たちが夜8時には寝る割合が高く、テレビの視聴時間は1時間程度に限られ、朝食を食べる子供の率がEU21ヵ国中2位であり、テレビゲームをする時間が少なく制限されていました。さらに「肥満の子供の割合が21ヵ国中最も低い」、「小学校で落第をさせることもある」など、規制された環境で育てられていることが分かりました。これに反して、イギリスはテレビを見させる時間などの自由な時間を最も多く子供に与えており、肥満度も最も高いのです。そして驚いたことに幸せだと答えた子どもの割合がEU諸国の中で最も低いという結果なのです。子供はある一定の規制の中で生活をして、その規制を自分のためなんだと納得して受け入れ、これが親の愛情なのだと感じると実はそれが幸せ感につながっていくのです。イギリスでは、子供が親に自分の時間を何の規制もなく自由に使っていいとされるほど溺愛され、自分の行動についてしっかりと考える機会が得られず、かえって幸せが感じられないのではないでしょうか。やはり子供はある一定の規制の中で生活をし、生活習慣を身につけるようにしなければなりません。生活習慣とは第二の人格ですから、本学園でもこの第二の人格がしっかりと身につけられ、幸せを感じられるように指導していきたいと思います。君たちが生活習慣をしっかりと身につけられると、あのときあのようなルールがあったのはこういう理由だったのだなと理解し、感謝できる日が必ず来ます。ですから、いいものはいい、悪いものは悪いとしっかりと指導していきます。特に授業中の遵守事項、遅刻厳禁、身だしなみについては妥協せずにやっていこうと私は決意しました。
理事長 渡邉美樹
オランダ国旗