理事長・校長ブログ
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2010/09/09
- 理事長・校長
教師という仕事
こんにちは、理事長の渡邉です。ほぼ二ヶ月ぶりのブログ更新となります。今回の話題は、去る8月26日に本学園で開催されたトップセミナーについてです。このセミナーは、本学園で教員として働きたい大学生のみならず、教職を志す全ての若者を対象とするもので、教員という職業について改めて考えてもらうきっかけを作ることを目的とし、併せて郁文館夢学園の教育活動を紹介しました。当日は130人を超える参加者があり、大学生の学校教育への関心の高さを垣間見ました。以下、セミナーにおける私の話の要約です。
「まず考えなければならないことは、大学を出てまもなくの若者が一生教師としてやっていけるかどうかを確かめる場を持つことが大切だということです。本校でいえば、教師の適性があるかを、1年間、講師として勤務しながら確認してもらいます。教師のインターン制といってもよいと思います。そして勤める間に本学園の思いや教育内容をよく理解し、「絶対にこの学校で働きたい」という強い思いを持ってもらいたいのです。もしこの強い思いが生まれてこなければ、この学園とは縁がなかったと思ってください。郁文館は誰にとってもいい学校ではないのです。郁文館夢学園は子供たちの幸せを基準に教育活動を行います。私がいつも先生方に話しているのは、その子にとって何が一番幸せなのかを考えてもらいたいということです。また、子供たちが成長する上で、学力はもちろん、生活習慣を身につけること、しっかりとした人格を形成することが絶対的に必要です。郁文館ではそれが「七つの約束」に集約されています。子供の幸せを考えて常に指導・伴走するのが先生の仕事なのです。ですから先生は聖職なのです。私は365日1日24時間先生であってほしいと思います。」
教師という仕事は子供の夢、人生に毎日関わるのですからとてもたいへんな仕事です。なかなか自分の時間を持つことができないかもしれません。しかし、たいへんな仕事ほど見返りは大きいということを知ってもらいたいのです。子供たちが成長する姿を目の当たりにできること、また卒業して社会に羽ばたいていく瞬間に立ち会えることこそが、教師にとって最高のご褒美であり、それを最大の喜びとする人こそ、教員に相応しいのです。決められた時間しか働かない人にはこんなご褒美はないのです。私はそんなご褒美をもらえるこの学園の先生方を心底うらやましく思います。
理事長 渡邉美樹