理事長・校長ブログ

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2012/07/10

  • 理事長・校長

1学期を終えて

明日が期末考査の最終日、その後、答案返却、成績処理などが行われ、19日の終業式で今学期が終わります。

 

今日は、ここまでの1学期の学校の様子を振り返ってみたいと思います。

 

今年度は「夢手帳の一層の活用」と「”幸”について考える」の2つを年度目標に掲げ、具体的には生徒の夢への歩みに、教員が適切に伴走できているかを確認するため、4月に「常態アンケート」を実施し、生徒一人一人の幸せの”常態”を確認する取り組みが始まりました。今後は学期末ごとに実施し、改善を通じて夢教育の精度を高めていきます。

 

また、今年度からは、「人間力の向上」「学力の向上」とともに「グローバル力の向上」を夢教育の3本柱と位置付け、これまでグローバル高校で培ってきた様々なノウハウを、中学・高校でも展開していく取り組みをスタートさせました。

 

具体的には、昨年度より始めた各種アジア研修の充実、バングラデシュとの国際交流を視野に入れた兄弟・姉妹校建設の準備、中学での2ヶ月短期留学に向けての各種取り組み等々があげられますが、その一環として、今年度より高校2年生の上海修学旅行が始まり、5月末に私も引率として参加しました。 

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圧倒的な中国の経済発展、それを支えたマンパワーを目の当たりにし、また同世代との交流では、彼らの貪欲かつ熱心に勉学に取り組む姿勢に大いに刺激を受けていました。 

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さらに中国で仕事をされている日本企業の方々から、海外で仕事をすることの意味とそれに向けて中高生のうちに考えておきたいことなどをレクチャーしていただき、これからの時代に求められる「グローバルな人材とは」という意識を持つ契機とすることができました。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ 

 

 6月には嬉しいニュースが飛び込んできました。本校卒業生の中央大学3年・舘野哲也君が、日本陸上選手権でロンドン・オリンピック出場を決めました。

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 400Mハードルの準決勝で自己ベストを出し五輪標準記録を突破し、その勢いのまま決勝で3位に入り代表を決めたというもので、私もTVの前で感動しながら、レース後の彼の雄叫びの様子を観ていました。

 

 

 

 

その後、校史や諸記録を繙いて調べてみましたが、卒業生がオリンピックに出場したという記録は少なくとも個人種目では一切なく、おそらく、舘野君が創立123年にして初の快挙を成し遂げたということになると思います。学校として、大きな喜びをもらいました。

 

思えば今から4年前、当時、この種目の第一人者であった為末大さんが本校の夢達人ライブに来て下さり、世界選手権で銅メダルを取った経験を踏まえ、自分の夢に向けての歩みについてを熱く語って下さいました。これを当時高校2年の舘野君が聴いていて、「自分も夢である”日の丸を背負って走る”ために頑張るぞ」との思いを強め、その後の努力に繋がっていきました。

 

“思えば夢は叶う”という本校の夢教育の方向性が正しいということを、改めて実感しました。

 

6月18日には急遽、舘野君に来校してもらい、全校集会の中でオリンピックに向けての壮行会を行い、応援団がエールを送り、全校生徒が校歌を歌って応援しました。

 

舘野君にはロンドンでの夢舞台を大いに楽しんで欲しいと思います。

 

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 様々なことがあった1学期でしたが、高校2年生は1週間早く考査を終え、現在、Ⅰ期・文系が夢合宿にでかけています。夏休みに入ってからは学校での講習や特別授業、クラブ活動、夢合宿、勉強合宿、NZ研修、アジア研修等々、様々な活動が続いていきます。

 

生徒諸君が充実した休暇中の生活を過ごし、全員元気に2学期始業式で会えるよう願っています。

 

 

校長 宮崎 宏