理事長・校長ブログ
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2014/04/07
- 理事長・校長
入学式
4月5日は、郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校の入学式でした。
毎年恒例、私が新入生に送る「今年の一文字」は『新』です。
入学式では、全国大会常連の書道部の生徒たちがステージに上がり、
席上揮毫で見事な『新』の字を書いてくれました。
『新』は、立つ木に斧を入れる、と書きます。
つまり、ゼロからイチを生み出すのではなく、もともとあるものに創意工夫をして、
さらに磨き上げていくことが『新』という字の意味です。
屋久島には、樹齢千年を超えた「屋久杉」があります。
屋久島は花崗岩が隆起してできた島なので、表土がすごく薄いのです。
ですから屋久杉は根を下に伸ばすことができず、
一生懸命生きよう、成長しようと、根を横に広く伸ばします。
過酷な環境の中でコツコツとゆっくり成長するので、密度の濃い幹になるのです。
新入生のみんなには、屋久杉のように「生きたい」「成長したい」という意思を持って、
しっかり根を張って、自らの信念のもと、揺るぎなく、
創意工夫をしながらまっすぐに成長する「自分の木」を立ててもらいたいと願っています。
理事長 渡邉 美樹