レポート

REPORT

2024/01/29

  • SDGs教育
  • 図書館

昨年度の芥川賞受賞作品でも話題となった「読書バリアフリー」関連図書の展示

SDGs教育日本一を目指す郁文館の図書館には、SDGsコーナーが設置されています。
季節ごとに異なるテーマに沿ったSDGs関連図書が展示されており、生徒だけでなく教職員にも人気のコーナーです。
▶郁文館の図書館が取り組むSDGs教育についてはこちら

1月は、「読書バリアフリー」のSDGsコーナー特別展示を開催いたしました。

みなさん、読書バリアフリーという言葉を聞いたことはありますか。

視覚障害者や読字に困難がある発達障害者、寝たきりや上肢に障害があるなどの理由により、書籍を持つことやページをめくることが難しい、あるいは眼球使用が困難な身体障害者が自分に合った方法で読書できる社会の実現を進めることをいいます。

この実現を目指すにあたり、2019年6月21日、衆議院本会議において「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が可決・成立。同28日に公布・施行されました。
さまざまな障害のある方はもちろん、障害の有無に関わらず、すべての人が読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるような社会を目指しています。

また、昨年『ハンチバック』という作品で芥川賞を受賞した市川沙央(いちかわさおう)さんが、その著作の中で訴えたことで大きな話題となりました。

市川さん自身も主人公と同じで、筋力などが低下する筋疾患の「先天性ミオパチー」という難病を患っています。

市川さんは、「目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢を保てること、書店へ自由に買いに行けること」など、これまで認知されていなかったバリアについても強く訴え、社会に大きな衝撃を与えました。


今回は、「バリアフリー図書にはどんな種類があるのか知りたい!」「実物を手に取って読んでみたい!」といった声に生徒たちの声に応え、文字・活字文化推進機構という団体より、実際のバリアフリー図書を特別に貸し出していただきました。
館内で実際に手に取って体験することができるため、生徒たちも楽しみながら読書バリアフリーを学ぶことができました。

今後も様々なSDGs特別展示企画を行っていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。