レポート
REPORT
2015/04/11
- 郁文館高等学校
- 国際交流センター
ハワイ研修2015レポート
3月23日~29日、5泊7日でハワイ研修を実施致しました。
今回の研修の目的は「アメリカの最先端医療」と「アメリカの歴史・文化」を学ぶことです。
ハワイ東海大学様の全面協力のもと、5日間のプログラムは以下の通りに行われました。
まず、アメリカの最先端医療を学ぶにあたり「ハワイ大学医学部」と「クアキニ病院」を訪問しました。
自然が豊富で国立公園のようなキャンパスのハワイ大学では、教授から実際に医学部生に行っている実習授業をしていただきました。患者との信頼関係の築き方講座、まるで生きているように喋るマネキンを使った心臓マッサージによる蘇生体験など充実した内容でした。
クアキニ病院では「カラフルでいて落ち着ける空間」を体感し、「患者さんとの対話」を英語で行い、「現場で使われている最新機器」に触れるなどの貴重な体験をさせて頂きました。
また、現地で働く日本人医師お二人からは、受験勉強の具体的なアドバイスから始まり、医者になる覚悟を生徒たちに問い続けるような体験談をしてくださいました。
次に、文化・歴史を学ぶにあたり、生徒たちは3つの場所を訪れました。
「ダイヤモンドヘッド」では、アメリカの自然を体感しました。研修初日で時差ボケに苦しんでいた生徒たちも、頂上からの景色を眺めた途端、歓声を上げ、元気に写真を何枚も撮っていました。
「UH Labスクール」では現地の高校生と日本語の授業を一緒に受けました。アメリカの高校生たちは積極的に生徒たちに話しかけてくれて、緊張していた生徒たちも日本語を教えたり、英語を教えてもらったりして交流を楽しんでいました。
「パールハーバー」ではアメリカの方々と一緒に、ドキュメンタリーを観たり、亡くなった方々全員の名前が書かれた石版を目の当たりにしたりしました。事前に元国連職員・元ハワイ東海学長の吉川様からの「なぜ日本はパールハーバーを攻撃したか」の講演もあり、生徒たちは真剣に日本とアメリカの歴史に向き合っていました。
また、2つの授業が3日間にわたって実施されました。
「医療英語」では実際の医療現場の音声を使って患者の様態を考えたり、尊厳死や余命告知などのテーマを生徒に考えさせ、意見を述べさせたりしました。
「スピーチ」の授業では、発音やジェスチャー、アイコンタクトなど基本的なことを徹底的に反復しました。また、1月から作成した200語以上あるスピーチの英文を毎晩暗記し、本番では審査員の方々から「内容、立ち振る舞いのクオリティーが1人1人高い」と言っていただくまでになりました。
生徒たちは「ハワイで」多くの貴重な体験をしました。しかし、「日本で」生徒たちはまだ何もしていません。学校や家、様々な場所でこれから彼らが何をするかに全てがかかっています。この研修を思い出だけには決してせず、次の行動へとつなげることを彼らには忘れないでほしいと思います。