レポート
REPORT
2024/05/30
- 郁文館中学校
- 郁文館高等学校
渡邉理事長が直接講義を行う理事長講座「生命の大切さ」「国際人として必要なこと」
郁文館には渡邉理事長自ら講義を行う「理事長講座」があります。
5月24日に、翌週に修学旅行を控える中学2年生を対象に「生命の大切さ」、PBLツアー(修学旅行)を控える高校2年生を対象に「国際人として必要なこと」について理事長から直接講義が行われました。
郁文館中学校の修学旅行では、「“命のつながり”を第一次産業と人とのつながりを通して、体感する」をテーマに北海道を訪れ、放牧酪農や漁業の現場などの悠大な自然に触れる3泊4日を生徒たちは過ごします。
中学2年生を対象とした講座では、陸前高田で行っているオーガニックテーマパークなど、理事長がこれまで取り組んだ事例を基に、有機農業と慣行農業の違いやブルーカーボン・カーボンクレジットについて説明しました。
講義の中では、「森が多いと何がいいのだろう?」「有機農業と慣行農業を行う農園は見た目から違います。何が違うでしょう?」など生徒たちに問いかけるシーンが多くありました。たくさんの手が挙がり、自分の意見を積極的に述べていました。
郁文館高校の修学旅行は、PBLツアー(Project/Problem Based Learningの略)といい、高校3年間を通して行う探究活動のうち、全身で「リアル」を体感するフィールドワークのことを指します。生徒たちは自らが興味関心を持つテーマについて、1年次から探究してきた仮説を基に現地へ赴きます。研修先は、「夕張・陸前高田・屋久島・カンボジア・シンガポール」の5つから選択することができ、学校に戻ってからの探究活動を加速させる郁文館独自の研修内容となっています。
高校2年生を対象とした理事長講座は、PBLツアーで行う現地調査がゴールではなく、日本・世界の課題解決に一石を投じられるような「国際人」として成長できることを目的に開催しました。
理事長は、各研修先が抱える現状や課題について触れ、1年間探究を深めてきた生徒たちとディスカッションを行う場面もありました。また、それらを各地域が抱える課題として捉えるのではなく、自分事として真摯に向き合うことが重要であると伝えました。
中学2年生の生徒たちは、この講座を通して「生命の大切さ」を再認識するとともに、自分たちを支える自然や生物とのつながりを意識することができました。
また、高校2年生の生徒たちは「国際人として生きるため」に必要なマインドの醸成や考え方を学び、PBLツアー終了後より実践的な探究に昇華できるよう気持ちを高めたことでしょう。
修学旅行・PBLツアーがさらに充実し、学びの多いものになることを願います。