レポート
REPORT
2016/02/08
- 郁文館グローバル高等学校
- 学校教育相談室
- 入試広報室
G高校1年生 留学に向けた「レジリエンスプログラム」
スクールカウンセラー 鈴木水季
1月28日、グローバル高校1年生の生徒達は約1年間の留学に出発しました。
今年度も、グローバル高校1年生を対象に「逆境に負けない力(レジリエンス)」を育てる「レジリエンスプログラム」を、7月夏期特別講座の時間や9月の夢合宿、12月冬期特別講座などの時間を利用して、実施してきました。
授業は第1回目「レジリエンスとは何か」から始まって、第2回「気晴らしの魔法」第3回「レジリエンスアルバム」第4回「逆境による成長(心的外傷後成長)」第5回「ネガティブスパイラルのメカニズムを解明しちゃおう!」第6回「ネガティブスパイラルに挑戦しよう!」第7回「レジリエンスプログラム総集編」の全7回の授業を行って参りました。
「レジリエンス」とは「逆境力」「回復力」などと訳されている、人間に本来備わっている能力のことです。どんな人でも、生きていると辛い思いをすることや、失敗すること、自分の思い通りにならないことなどを経験しますが、「レジリエンス」とは、そのような逆境や困難に耐える力、そこから回復する力のことです。この本来誰もが持っている「レジリエンス」を発揮して更に育てていくために、授業ではただ知識を得るだけにとどまらず、実際に自分の事を考えながら行う様々なワークを通して学びました。
授業後の生徒の感想では、「自分がどのようなことにストレスを感じ、どう捉えていたか確認できた。」「焦りや心配を感じやすいことがわかったので、それを意識して切り替えを大切にしようと思った」というように自己理解が深まったという意見や、「留学では一人だから、日本にいるうちにレジリエンスを高めておこうと思う」「留学でこの授業で学んだことを活かしてみたくなった」など、留学を意識した意見が数多く寄せられました。また、「逆境を通して人が強くなることもあると知って驚いた」「これからの人生失敗や落ち込むことがあると思うが、今回学んだことを思い出して乗り越えたい」など自分自身の今後について改めて考えた意見もありました。
授業後のアンケートでは、7回の授業を通して96%~100%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答え、夢合宿の授業では100%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答えていました。
いよいよ留学に旅立つ生徒達に、留学先でも「レジリエンス」の授業で学んだ事を活かしてもらえるように、手作りの「My Resilience Book」を作成し、一人一人に贈りました。