レポート

REPORT

2016/04/08

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  • 国際交流センター

ハワイ研修 2016レポート

3月、新高校2年生を対象にハワイ研修が実施されました。アメリカの医療と文化を学んだ研修の様子をレポートします。ハワイ東海大学の協力のもと、プログラムは進行していきました。

 

生徒は初日からフラダンスを体験しました。ステップだけでなく、ハワイの伝統的な楽器などを使ったダンス。生徒たちは時差ボケを忘れ、熱心に取り組んでいました。

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2日目以降、生徒たちは様々な場所を訪れ、多くのことを学びました。

IPAという現地の学校では、同世代の生徒たちと交流しました。日本人は英語、アメリカ人は日本語で互いを紹介し合いました。さらに、廊下を歩いている生徒に英語でインタビューもしました。生徒たちは勇気を振り絞りながら、英語をどんどん使っていました。

1604IPA 学校訪問インタビュー風景.JPG


ハワイ大学医学部では600万円する最新のロボットを使って講義を受けました。答えが与えられず、自分たちで考えたり調べたりして答えを出すというアメリカ式の講義に「おもしろい!」と生徒たちは声を挙げていました。

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クイーンズ病院を訪れたときには、まるでホテルのようなリラックスできる環境に生徒たちは驚いていました。

対話を最重要視し、患者さんの意志を尊重しながらの治療を徹底するスタッフの方々の姿勢に生徒たちは感銘を受けていました。

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パールハーバーでは、70年以上前に日本が攻撃した戦艦アリゾナの上で生徒たちは黙祷を捧げていました。幸運なことに、攻撃されたときの生存者の方と交流させて頂く機会がありました。「日本の若い人たちが来てくれて嬉しい。もうこんな戦いが起こってほしくないから、この真珠湾攻撃のことを深く知ってほしい」とおっしゃっていました。その日の夜にはハワイ東海大学吉村学長から「なぜ日本はパールハーバーを攻撃したか」をテーマに講話をして頂きました。当時海軍総長の山本五十六が当初反対していた真珠湾攻撃がなぜ実行されたのか、ルーズベルト大統領が攻撃された際の演説でどのようにアメリカ国民の戦意を掻き立てたのかなど、興味深い切り口に生徒たちのメモは止まりませんでした。

1604パールハーバー 生徒たちが黙祷を捧げた石碑.JPG

 

ハワイで働く日本人医師である小林先生と医学部生の小畠さんからも貴重なお話をして頂きました。

小林先生からは激動の半生から得た「あきらめない気持ち」「勉強量の前では頭の良さなんて関係ないから、とにかく勉強しなければ始まらない」などの生きる上で指針となる言葉。

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小畠さんからは医学部のことや留学で得た「対話こそが信頼関係を築く」「自分の価値観をアップデートするために海外は最適だ」という言葉。それぞれの言葉が生徒たちに深く残りました。

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授業では、「医療英語」と「スピーチ」を特訓しました。

医療英語では「尊厳死」や「家族への余命宣告」などのテーマを扱いました。担当のティム先生はやさしく、アグレッシブでした。英語が苦手な生徒に対して、何度もかみ砕いて説明してくれたり、たくさんの例文を与えたりして生徒たちの理解力に寄り添ってくれました。生徒たちは、次第にリスニングやスピーキングに対して能動的になっていき、難しいテーマに対して自分の意見を述べていました。

スピーチの授業では、最終日のスピーチに向けて練習をしました。当初は恥ずかしそうだった生徒たち。担当のローザ先生はそんな生徒たちに自信を与えるべく、英作文の添削、発音・話し方の実践練習を熱心にしてくださいました。最終日のスピーチでは、初日とは見違えるほど堂々としたパフォーマンスができたと思います。

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生徒たちは4月に高校2年生になります。今回の研修をきっかけに、毎日の過ごし方の大切さを再認識し、より充実した高校生活を送ってほしいと思います。