レポート
REPORT
2017/05/02
- 郁文館中学校
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- 国際交流センター
春休み カンボジア研修レポート
3月25日~30日、15名の生徒たちがカンボジア研修に参加しました。
バンコク経由でプノンペン空港に降り立った時、その暑さに驚きました。
トゥールスレン博物館を見学しました。
ここはポル・ポト政権下、収容所として使用された場所です。犠牲になった方々の顔写真、数々の拷問具など、カンボジアの悲しい歴史を目の当たりにしました。れる大虐殺が行われたのは、たった40年前です。「過去」のこととは言えないかもしれません。多くのことを考えさせられました。
プノンペンの中心地にある、イオン・モールです。カンボジア経済の中心部を見学しました。日本でもおなじみの商品が数多く陳列され、多くの人でにぎわっています。
まるで日本に戻ったかのような錯覚を覚えました。
プノンペン校外のカンボジアのご家庭を訪問させていただきました。
私たちの想像していた「家」とはほど遠い環境下で、十数家族が協力をし合いながら、たくましく生活をしていました。カンボジアの貧困、経済格差のリアリティを目の当たりにし、大きなショックを受けました。
「今、私たちにできることは何だろう」「HOMEって何だろう」振り返りミーティングで多くの意見がでました。
2日目はポーサット州にある孤児院「夢追う子どもたちの家」を訪問させていただきました。
Tシャツ、リコーダー、ボールペンを寄付することができ、とても喜んでいただくことができました。ご協力いただいた方々に心より感謝申し上げます。
孤児院の子どもたちと共に、カレー作り、交流会を行いました。
「しあわせって何だろう」今日の振り返りミーティングのテーマです。
研修3日目、バッタンバン州へと移動し、ワッタムン中学校を訪問しました。
日本から持ってきた、浴衣を着て、けん玉、シャボン玉など日本の遊びをし交流を深めました。一番人気はイス取りゲームでした。
教室には電気もエアコンも付いていません。実際に教室の椅子に座らせていただきました。ギシギシ音が鳴る不安定な椅子でした。ここでもまた、カンボジアの子どもたちの学習環境のリアリティを感じることができました。
研修最終日、世界遺産として有名なアンコール・ワットで日の出観賞をしました。荘厳な遺跡の後ろから悠然と昇ってくる太陽の美しさは言葉では表せないほどです。
アンコール・ワット内を散策し、緻密な彫刻の技術に感動させられ、数百年前の人々がどんな思いを抱いてこの壮大な建築物を築いたのか、思いを馳せました。
周囲には、プルメリア、ジャスミン、ロータスのとてもよい香りが漂っています。
次は、ベンメリア遺跡散策です。『天空の城ラピュタ』のモデルにされたという話もあります。世界遺産として管理されているアンコール・ワットとは異なり、
この遺跡は自然に侵食されています。遺跡全体が崩壊しつつあり、原型を留めているところはごく僅かです。しかしながら、そのことがまた神秘的な雰囲気を醸し出しています。
自然の力強さ、人工の建造物のはかなさ、ここでも多くのことを考えさせられました。
全員無事に帰国しました!
たった6日間の研修でしたが、子どもたちの心は大きく動き、様々なことを五感を通じて習得し、多くのことを学びました。
「貧困」「しあわせ」「HOME」をリアリティを持って考察することができました。
「今、私にしかできないこと」=「私のすべきこと」
この研修で学ばせていただいたことを自分自身の夢へと繋げていきます!