レポート
REPORT
2017/12/25
- 郁文館中学校
- 郁文館高等学校
- 郁文館グローバル高等学校
- 学校教育相談室
いじめ予防教育 活動報告
本学園では、10月~11月のいじめ予防週間の中の2時間を使い、中学生と高校1・2年生、グローバル高校1年生を対象にいじめ予防教育を行いました。各学年のテーマは、中学1年生は、「STOP!いじめ‼~いじめを考える~」、2年生は、「いじめをなくすために、できることを考えよう」、3年生は「いじめをなくすために、周りの人ができることを考えよう」、高校1・2年生およびグローバル高校1年生は、「いじめについて考えよう」でした。中学生は担任が授業を行い、高校1年生およびグローバル高校1年生は、スクールカウンセラーが講師となって講演会形式で行いました。高校2年生は、探求ゼミでいじめをテーマに研究した生徒が中心となり、SCが協働して学年生徒を対象に発表形式で行いました。
共通する授業の主なねらいは、①いじめを深刻化させるメカニズムについて理解すること、②いじめをなくすために自分が何をできるのか考えること、でした。また、各学年ともに、まとめとして、郁文館の生徒達がお互い相手のことを理解し合って”違い”も認めあえる関係になり、郁文館が”ほっと出来る場所”であふれるように、お互いの人権を守るために大切なことは何かを考えていくことが大切であることを伝え、生徒に人権擁護の標語を作成してもらいました。
生徒に実施した事後アンケートでは、いずれの学年も94%以上の生徒が授業の内容に興味を持ち、授業は役に立ったと捉えていることがわかりました。
ふりかえりシートの自由記述欄には、「仲介者は「自分のできること」をやればいいので、ハードルは高くないと思った」「仲介者という立場を教えてもらったことで、いじめ予防に対する考えが変わり、これから少しでも協力しようと考えるようになった」「この授業で学んだことは、日頃から言われていることの再確認であったと思う。でも事例から具体的な解決法、介入法をみんなで(先生も含めて)考えられたので、良い体験だった」「これからは自分には関係ない、ではなく、「助けよう」「やめさせよう」という気持ちを持って人と接していこうと思う」といった、仲介者という立場の重要性や、自分なりにできることをする意義を感じられたという意見が多く得られました。