レポート

REPORT

2020/11/23

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【夢達人ライヴ】“おもてなしの達人”加賀屋の小田氏による講演

郁文館が誇るイベントのひとつである「夢達人ライヴ」を開催しました。

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今年はコロナウィルス感染の影響で実施を延期しておりましたが、今回が今年最初の実施となります。
今年最初の達人は、「おもてなしの達人」として石川県能登半島にある「加賀屋」の中興の祖である小田禎彦相談役にご講演いただきました。
「加賀屋」は本年で創業115周年を迎え、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続1位の記録を持つ老舗旅館です。

 

前半は小田氏に、なぜ「加賀屋」が日本一と評価をされたのかをテーマにお話しいただきました。
気づかい、気配り、気働きの3点を大事にし、お客様の顔を見てどう思っているのかを感じ取ることが重要だとおっしゃっていました。そして、アンケートで低評価をつけた方の意見を聞き、問題点の改善を行うことでファンを獲得することが旅館の発展に必要なことだそうです。

 

後半は小田氏と渡邉美樹理事長兼校長の対談が実施されました。
対談では、理事長が小田氏との出会いについて話をしました。そして、改めて小田氏にサービスの本質を伺いました。

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小田氏が大切にしていることは①正確性、②ホスピタリティの2つだそうです。
お客様の喜びを自分の喜びとすることができるかという点は旅館業だけではなく、すべての仕事に共通することだとおっしゃっていました。
郁文館の七つの約束のひとつ「他人の喜び悲しみを共有せよ」は、まさにこのことを言っているものだと思います。

 

最後に質疑応答では、生徒から「なぜ日本一を目指してから数年で1位を達成できたのか」という質問が上がりました。
社長が言うだけではなく社員同士で高めあう文化を作ること、実際に1位になっている旅館を見てみんなで目標を一つにして向かうことが、偉業達成の秘訣だそうです。

 

今回の講演では旅館業だけではなくサービス全般について多くのことを学びました。
将来、仕事をする上でのホスピタリティの極意などを知ることができました。また、まだ夢が決まっていない生徒にとっても夢を決めるうえでの良い道しるべになることを期待します。