レポート
REPORT
2021/09/29
- 郁文館高等学校
- 郁文館グローバル高等学校
郁文館卒業生へのインタビュー記事が掲載されました!
この記事は、受験情報サイト「inter-edu.」のスクール特集に掲載されたものを転記しております。
inter-edu.:https://www.inter-edu.com/special/ikubunkan/features/rensai2_2021/
卒業生が語る郁文館「夢を見つけて、追いかけ、実現できる学校」
inter-edu’s eye
前回の記事では、iP classに入学したばかりの中1生を取材しました。今回は、郁文館夢学園(以下、郁文館)で学び、夢に向かって突き進む卒業生が登場します。現役で東大に合格した石田啓さんと、海外大の医学部に合格した加地登輝さんに郁文館での学校生活を振り返っていただきます。
郁文館の学習プログラムをフルに活用し東大に合格 石田啓さん
中学から郁文館に入学し、郁文館高校東大クラスから東大合格を果たした石田さんにお話をうかがいます。
学力が身についた放課後講座
インターエデュ(以下、エデュ):入学のきっかけを教えてください。
石田さん:当時のことは薄っすらとしか覚えていませんが、親の勧めであったと思います。
エデュ:中高時代を振り返って、郁文館はどのような学校だったと感じますか。
石田さん:個性的な先生が多い学校でした。私にとって相性の合う先生がたくさんいらして、居心地が良かったので、学校でずっと勉強していました。
エデュ:東大に合格する学力は、どのように身についたのでしょうか。
石田さん:高校3年次に、東大の2次試験対策として塾の短期講座を利用しましたが、それ以外は塾に通っていません。学校の授業と、学校の講座を受けていただけですね。いわゆる”受験勉強”はしていなかったし、学校別の対策もしていません。
エデュ:学校では、どのような講座を受講していましたか。
石田さん:放課後に行われる早慶講座です。難関大を目指す実践向けの講座で、先生から配られる難関大の過去問題を解いていました。この演習が受験で活かされたと思います。
エデュ:どのような科目を受講しましたか。
石田さん:国・数・英、あと化学と生物です。自宅で1人で勉強することが苦手なので、放課後講座に参加したり、クラスメイトに教え、教えられながら自身の理解を深めたりしていました。
夢につながった中学時代の卒業論文
エデュ:今は東大薬学部に在籍しているそうですが、薬学を学ぼうと思ったきっかけは何ですか。
石田さん:父が薬学に関わる仕事をしており、私自身、化学が好きだったからです。郁文館では、中学生が自分の夢をテーマに卒業論文の制作に挑みます。この際、私は薬学をテーマに卒業論文を作成し、知識を深めました。そのまま薬学への興味は色褪せることなく、大学で専門的に学ぼうと考えるようになりました。
エデュ:中学時代の卒業論文が、夢を考えるきっかけになったのですね。東大受験はいつ頃から意識するようになりましたか。
石田さん:実は、「東大に行きたい!」と強く願った時期はないんです。中高時代の成績が学年で上位の方だったので、周りから「東大に行けるんじゃないか」と言われて、その流れで第1志望にしました。第2志望は慶應義塾大学の薬学部で、先に合格が出たので、東大は半ば記念受験のつもりで挑みました。
エデュ:今後の進路を聞かせてください。
石田さん:学部は決まりましたが、学科は12月に決まります。6年間の薬学科と、4年間の薬科学科があり、学科によって将来の道が分かれるので、どちらにするか考えているところです。
エデュ:通ってみて、東大はどんなところでしょうか。
石田さん:思考のスピードが恐ろしいほど速い人がいたり、「上には上がいる」ということを感じさせてくれ、常に向上心を掻き立ててくれる環境です。
エデュ:振り返って、郁文館という学校の良さは何だと思いますか。
石田さん:学力だけでなく、人間性も育むところです。それは、やはり先生の力あってこそ。高校時代の担任の先生は、生徒が自由に伸び伸びできる環境を作ってくださり、その中でいろいろな経験を積むことができました。クラスメイトとは毎年3月に旅行に行き、卒業旅行にも行きました。中高時代の経験は、私の財産になっています。
学びを掘り下げ、専門家レベルの知識を得た研究活動
エデュ:グローバル高校への進学を決めた理由を教えてください。
加地さん:中学生の頃から医師になりたいと思い、理系の道に進むことを決めていました。また、英語が大好きで留学もしたかったので、グローバル高校を選びました。
エデュ:GSでの日々は、どのようなものでしたか。
加地さん:1年生の5月から研究活動が始まり、7月にシンガポールで研究発表をしました。クラスメイトと力を合わせて、できる限りのことをしたつもりでしたが、シンガポールでの結果は散々で。現地の教授のプレゼンを聞いても何を言っているのか理解できず、日本から参加した他校の生徒の発表が素晴らしく、打ちのめされました。高3でこの経験をしたら立ち直れなかったかもしれませんが、高校に進学したばかりだったので、次こそはと立ち上がることができました。クラスメイトの顔つきはシンガポールでの発表を境にガラッと変わり、帰国後、私たちはより一層研究に打ち込むようになりました。その後、高校2年次にグローバル高校の必須カリキュラムであるオーストラリアへの1年間留学も経験しました。
エデュ:海外では大きな刺激を受けたようですね。このほか、GSだから身についたものはありますか。
加地さん:研究活動によって専門家と話ができるレベルまで知識を深めることができ、それが自分の自信につながりました。また、研究レポートや小論文の執筆を通して文章力が身につきましたし、ゼミ長を務めたり、生徒の前でNIE(※)のプレゼンをしたりと、机に向かうだけでは得られない力も培うことができました。
エデュ:郁文館という学校の強みは何だと思いますか。
加地さん:夢を見つけ、追いかけ、実現できる環境があることです。心臓血管外科医師になりたいという夢や、心臓をテーマに研究したいという意見に対して、周りの先生方は「難しいからやめたほうがいい」と決して言わず、「やってみろ」と背中を押してくださいました。
入学時に夢がなくても、GSでいえば研究活動を通して多くの生徒がやりたいことを見つけていました。ある友達は、留学をきっかけに「数学を極める」という夢を見つけて東京理科大に進学しました。ほかの学校でも、「夢を見つける」「夢を追いかける」「夢を実現する」の1つか2つは実現できるかもしれません。しかし、郁文館なら3つすべてを叶えることができますよ。
(※)NIE:News in Education。郁文館では、新聞を題材にして社会探究活動を行っています
郁文館を卒業してさらに広がる夢
エデュ:ハンガリーの大学に入学を決めた理由を教えてください。
加地さん:英語で医学を学ぶことができ、卒業後はEUの医師免許を取得でき、そして日本に比べて学費が安いからです。
エデュ:今、思い描いている夢は何でしょうか。
加地さん:日本人初の首席での卒業を狙っています。ずっと目指している心臓血管外科医師になり、医師として働いて得た収入で理想の介護施設を建てたいと考えています。