レポート

REPORT

2023/02/24

  • 郁文館グローバル高等学校

グローバル高校2年生理事長講座『国際人として必要なこと』

カナダに1年間留学をしていたグローバル高校2年生が12月上旬に帰国しました。本日は、そのグローバル高校2年生に対し「国際人として必要なこと」というテーマで理事長講座が実施されました。

冒頭で、渡邉理事長から「グローバル人材とは、ただ単に英語が話せるだけではなく、よりよい国際社会の構築を目指し、その過程で自の人間力をも成長させられる人材であると考える。きみたちには現代社会が抱える課題に対し、傍観者としてではなく、自ら情報を収集し、自分の頭で考え、判断・行動できる「真の国際人」になってほしい。そのためには、まとめの学年である3年生でも更に学びを深めていくように」とのメッセージが送られました。

次に、国際社会の中で地位の低下が著しい日本経済の実態についての話がありました。「財政ファイナンス」や「IMF」、「日本銀行のバランスシート」など難しい用語もたくさん出てきましたが、生徒たちの反応を見ながらの具体的な説明により、日本経済の現状や財政状況について、根拠やエビデンスを確認しながら再認識することができました。

また、理事長が世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏と年末に対談した時の話も紹介されました。ジム・ロジャーズ氏は「原理原則、歴史観、地球規模の考察」に重きを置いて投資判断をしているそうですが、この3つの観点は理事長がものごとを判断するときの視点と同じだそうです。生徒たちも熱心にメモをとっていました。

渡邉理事長からは、「人口減少が進む中、日本の国力は衰退の一途を辿っているが、きみたちは英語を武器に海外に飛び出し、外貨を獲得してくるような人材になってほしい。そして日本を再び元気にし、ひいては国際社会の課題解決を担う人材となり活躍してほしい」とエールが送られました。

理事長の話を受け、質疑応答では生徒からたくさんの質問があがりました。「GDPを上げるためには移民の受け入れが必要だとお考えになりますか」、「日本は移民の受け入態勢が、諸外国に比べ整っていないと思うのですが、理事長はどのように思われますか」、「電気代が高騰する中、国がエネルギー政策を転換しました。原子力発電に戻ってしまってよいのでしょうか」、「国力を上げるにあたり宇宙産業は切り札になりそうですか」「日本が優位性を持つ成長分野は何ですか」等の質問に対しても一つひとつ率直かつ丁寧に答えていただき、生徒たちも考えを深めることができました。

留学で貴重な経験をしてきた生徒たちには、この講座をきっかけに改めて「理想的なグローバル人材」を目指し、日本や世界が抱える諸課題を「自分の好き・得意」を武器として解決できる人材になれるよう、残りの高校生活でさらに大きく成長してくれることを期待しています。