レポート

REPORT

2023/09/19

  • 郁文館高等学校
  • 高校生社長講座~起業塾~
  • 社会探究・協働ゼミ

「起業体験プログラム “投資家会議”」が行われました ~郁秋祭に向けて~

 郁文館の文化祭「郁秋祭」では、毎年郁文館高校の生徒が運営する模擬店がグラウンドに集結します。

 生徒が韓国風チキンや焼きそばなどを販売したり、キーホルダー作りなどの体験コーナーを運営したりするのですが、起業体験プログラムの一環で行う郁文館の模擬店は、一般的な文化祭の屋台とは一味違います。

 毎年約20〜30名の生徒が株式会社の「社長」として、数名の社員(生徒)とともに、模擬店を出店します。このプログラムは、郁秋祭での出店・運営にとどまらず、自ら企業理念や経営戦略を考え、社員を集めるところから計画し、ビジネスモデルや収益構造の立案、また決算書類の作成や株主総会での報告まで一貫して執り行います。将来、起業家になる・ならないにかかわらず、参加プロセスのすべてが社会学習となる郁文館高校独自のプログラムが「起業体験プログラム」です。

 また、タイトルにもある通り、郁秋祭の開催前には、投資家会議が行われます。郁秋祭への出店に向けて、各企業が必要な運営資金を募る為に、保護者VC(ベンチャーキャピタリスト)である在校生の保護者の方に事業計画等をプレゼンテーションする重要な会議です。

 今年は18企業が投資家会議に出席し、それぞれが損益分岐点を基に設定した売上目標や、販売する商品のオリジナリティを保護者VCへ説明しました。保護者VCからの質疑応答タイムでは、「商品に使用する鶏肉の産地はどこですか?」や「辛いものが苦手な子どもが食べやすいような工夫はありますか?」など、たくさんの質問が各企業へ寄せられました。なお、保護者VCは自ら選んだ企業に実際に投資します(利益が出た場合は、保護者VCへのリターンもあります)。時に笑いが起こり、終始和やかな雰囲気で進んだ投資家会議でしたが、商品にかける熱い思いを語る各企業の社員の姿は輝いていて、とても頼もしいものでした。

 擬似的な会社ですが、会社設立のプロセス全てを体験することで、社会の中で企業が果たす役割や責任について考える良い機会となり、将来自分が社会に出る際にも必ず必要となる知識や姿勢を学ぶことを目指しています。

 生徒たちが「絶対全員主人公」で作り上げる郁秋祭にぜひお越しください。

「9/30(土)10/1(日)開催!郁秋祭2023」はこちら
郁文生(Team Draw Dreams)が作成した「郁秋祭2023予告動画」はこちら