レポート
REPORT
2013/10/10
- 進路指導部
卒業生が奮闘! 教育実習レポート
6月と9月に平成25年度の教育実習を実施いたしました。
今回は慣れない環境の中、夢と希望を胸に奮闘した実習生(卒業生)の様子をお送りします。
【実習概要】
今年度は19名の教育実習生が、6月と9月に本校で教鞭を執りました。各教科の人数は以下の通りです。
社会科 8名 理科 2名 数学科 1名 英語科 2名 体育科 5名 芸術科 1名
かつて慣れ親しんだ校舎で、この実習期間は先生として子どもたちと接することとなります。
教育実習の前に実習生は「教育実習生打ち合わせ会議」に参加します。
この場では、社会人としての意識を持つよう説いていきますが、
それに加え、本校では
①自分たちがそうであったように、先生の一言が子どもの人生を
良くも悪くも大きく変えることがあるという責任感を持つこと
②郁文館の理念を理解した上で、全てのものごとにおいて、
それは子どものためになっているかという判断基準を持つこと
この二点を特に強調して意識の共有を図っています。
それでは、実習の様子をご覧ください。
【実習レポート】
教育実習の内容は
・ホームルーム ・授業ごとの指導案作成 ・授業、授業見学
・学級活動(道徳) ・部活指導 等があります。
授業の様子をご覧ください。
教師として生徒の前に立つことを夢にまで見ていた実習生たちですが、実際に生徒の前に立ち教鞭を執ることをは、そんなに簡単なことではないと、まざまざと実感します。
どうして生徒に伝わらないか、何が自分に足りないのか。一日の終わりには担当の先生とその日の振り返りの時間を設けられます。
自分の描く教師像に少しでも近づけるよう、次の日に向けて反省点を改善させていきます。実習生の控え室では夜遅くまで教材研究をしている姿が見られました。
【実習後の振り返り】
教育実習生として、また、郁文館夢学園の卒業生として実習後の感想を担当の先生と共有しました。
●陶山 修平 先生(社会) 文教大学 教育学部
平成20年度 郁文館高等学校 卒業
在学時には生徒会長や郁秋祭実行委員長を中心に学校の表舞台で自己実現をする機会を多く頂けました。実習期間中は卒業生であるからこそ、先生方からは厳しくも温かいご指導を頂きました。
特に感じたことは、在校時の生徒の立場では見えなかった先生方の裏舞台で繰り広げられる一つひとつの出来事に郁文館流の対応の手厚さがあるということです。生徒が下校した後でも、ずっと生徒のことを話している先生の姿に郁文館の夢教育の神髄を感じました。
自分が受けてきたこの熱い思いをこれからの未来を育む子どもたちに繋げられるよう努力していきたいと思います。
○白井 康之 中学校教頭より
教育は自分から動くことが大切です。答えを聞くのではなく、自分で考えて、自分で行動することが求められます。もちろん、失敗をすることは当たり前なことであって、落胆してはきりがありません。大切なことは、同じ失敗をしないということです。
教師は、鏡のようなもの。自分が注げば注ぐほど、子どもの成長という何よりの恩返しが返ってきます。実習期間、一生懸命に子どもたちと関わってきたからこそ、実習終了後も生徒たちが陶山先生の話をしていました。これも、あなたの成果だと思います。
教育に終わりはありません。常に学ぼうという姿勢を持ち続けていくことを期待しています。
●柏原 健人 先生(英語) 日本大学 文理学部
平成19年度 郁文館グローバル高等学校 卒業
この学校の卒業生でよかったと感じる三週間でした。
私は回り道の多い人生を送ってきました。卒業後も、いろいろな先生に支えていただきながら、今年度、実習生として戻ってくることができました。もちろん、私は私の人生を後悔はしていませんが、子どもたちに私が経験したような不要な失敗はしてほしくないと思います。
そのためにも、生徒たちに正面から向き合う教師でありたいです。
○堀切 一徳 学年主任より
生徒にしてはいけないことは、嘘をつくことと嘘を教えてしまうこと。
嘘をつかないように、自分の発言には細心の注意を払わなければいけません。
失敗をしてしまった時は、ごまかさず、しっかりと自分の非を認められる教師になってください。
また、嘘を教えないように、自分自身が精進を重ねていくことも重要です。教える側の人間は成長し続けようと思いを持たなければいけません。
生徒と同じ経験をしてきた柏原先生だからこそできることは多いはずだと思います。
今回、教育実習生達は「教師になる」という自らの夢の実現のために、在校生たちにその熱意を見せてくれました。
郁文館では卒業後も先生と生徒の関係は続きます。この度、教育実習生として戻ってきた卒業生達との関係も今後も続いていくことでしょう。
教育実習生のみなさん。夢の実現に向けて頑張って下さい!教職員全員が応援しています。