レポート
REPORT
2013/10/17
- 郁文館中学校
- 郁文館高等学校
- 郁文館グローバル高等学校
- 国際交流センター
海外研修レポート第1弾 「シンガポール研修」
今回のシンガポール研修は8月19日~25日の4泊5日の日程で、中学から18名、グローバル高校から10名の合計28名で行いました。
この研修では、アジア経済で最も勢いのある国の一つ「シンガポール」の強さの秘密、またその裏に潜む問題点について考え、日本との違いを比較検討することでグローバルな視点を持つことを目標としました。
日程は以下の通りです。
1日目:シンガポール、チャンギ空港到着後、ホーカーズにて夕食
2日目:シンガポールシティギャラリー、ニューウォーターの市内観光。
日系企業の視察、マーライオン公園、ラッフルズ卿の上陸地点の観光
3日目:マレーシアでの学校交流、現地の大学生との市内観光
4日目:マリーナベイサンズ、ガーデンバイザベイの視察、セントーサ島での
自由研修
5日目:チャンギ空港から帰国
「1日目」
シンガポール到着後、ホーカーズ(屋台街)にて夕食です。
シンガポールの人は自炊する人が少なく、食事はホーカーズなどの外食で済ませます。様々な人種が住んでいることもあり、料理も中華、タイ、韓国、マレーシアと多岐にわたります。自分が食べたいものを英語で伝えました。
夕食後、ホテルで班員同士の自己紹介、明日の打ち合わせを行いました。
お互いの呼び方、海外で過ごす上での注意点、緊急時の連絡の取り方、この研修の目的を改めて確認しました。
「2日目」
シンガポールシティギャラリーの観光です。シンガポールは国土が狭いこともあり、綿密な都市計画に基づき、開発が進められています。
ここでは、シンガポール全土(全ての建築物)がミニチュアとなり展示されています。シンガポールの成長速度、開発計画に圧倒されました。
日系企業「みずほ銀行」を訪問し、シンガポールが世界の金融市場の中心地であることを学びました。また、行員の方でも一部の人しか入室を許されないディーリングルーム(実際に為替のやりとりが行われている部屋)を特別に見学させて頂きました。
シンガポールの創設者、ラッフルズ卿の上陸地点。シンガポールの名前の由来となったマーライオンの観光を行いました。
国土の狭いシンガポールでは水の確保が問題となっており、マレーシアから飲み水を輸入している状況です。現在、下水や雨水を飲み水に変える研究が進められており、ニューウォーター(下水などからつくられた飲み水)がどの様につくられるか見学しました。
「3日目」
学校交流のため、マレーシアに向かいました。シンガポールとマレーシアは陸路での移動が可能です。左の写真はシンガポールとマレーシアの国境線上にある橋の上です。ガイドさんの指さす方向はシンガポールです。
マレーシアにあるアジザテニック高校の生徒たちと交流を深めました。
この学校は中高一貫校の女子校で、家庭科の授業に力を入れている学校でした。始めに歓迎会が開かれ、日本からの贈り物として、ソーラン節を披露しました。その後、現地校の生徒とペアになり、授業見学やマレーシアの伝統文化に触れました。
午後にはシンガポールに戻り、シンガポールの大学生と共に、シンガポール市内を班別に観光しました。
今回の研修では毎晩ミーティングが行われ、その日の気づきを斑で話合い、皆の前で発表しました。中学1年生も先輩達の前で堂々と発表していました。
「4日目」
この日はシンガポールの観光地としての一面を考える一日でした。TVコマーシャルで有名なマリーナ・ベイ・サンズ、シンガポールの発展を象徴している建築物です。屋上からはシンガポールが一望できます。
海上に多くの貨物船が見え、シンガポールが物流の中継地点として機能していることがよく分かります。
世界中の植物が集められているガーデンバイザベイ。
島全体がテーマパークとなっているセントーサ島。
今回の研修を通して国土の狭さゆえの問題を抱えながらも成長を続けるシンガポールの強さの秘密が分かりました。
また、シンガポールのことを知ったからこそ、気づくことのできた日本の良さもあったと思います。参加した生徒には貴重な体験となった、充実した研修でした。