レポート

REPORT

2013/10/19

  • 郁文館中学校
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  • 国際交流センター

海外研修レポート第3弾 「韓国研修」

 今回の韓国研修は825日~29日の45日の日程で、中学生3名、高校生2名、グローバル高校生6名の11名で行ってきました。

 

 韓国研修では、韓国の文化や歴史を多角的に学習するために、学習ポイントを次のように設定し実施しました。

 

 1日目:到着後ソウルタワーよりソウル市内を一望。韓国に到着した実感を持つ。

 2日目:ブラザー&シスタープログラムを介して、韓国の街並みや、国民性を

     体感する。

 3日目:韓国の王族の歴史、日本との暗い歴史を学び、その後次世代を担う若者との

         交流で過去と今を知る。

 4日目:韓国と北朝鮮の戦争の歴史を体感し、その後、過去に封じた清渓川の再生を

         目の当たりに近代化と歴史を大切にする。

 5日目:市場にて韓国の人の商業的な勢いを感じる。

 

 

 まず仁川空港到着後、ソウルタワーに上り、韓国を一望してソウルの街へ来たことを実感しました。

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 韓国の食文化を体験することも大切な学びです。どの食事にも生徒達は満足していました。

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 2日目はブラザー&シスタープログラムとして、日本語を勉強している大学生と一緒に市内を散策しました。

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 夕方に再集合し、民族劇の『NANTA』を見学。ノンバーバルの愉快な劇で生徒達は楽しんでいました。

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 3日目、まずは韓国の歴史的側面について、日本との歴史、そして韓国王宮の歴史を学びました。

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 王宮としては昌徳宮に、日本との関係は西大門刑務所博物館で学習しました。特に日本が韓国人に行った思想弾圧の歴史を目の当たりにし、生徒達は言葉を失い、ガイドさんの話を真剣に聞いていました。

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 午後は良才高等学校との学校交流会を行いました。両校から出し物を行った後は、個別に付いてもらった生徒と共に学校を案内され、日本と韓国の学校の違いや生徒の考え方の違い、勉強習慣の違いなど様々な話をしていました

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 4日目は別ツアーに参加して、板門店と第3地下トンネルを含め、都羅山駅や烏頭山統一展望台を訪問しました。

 北朝鮮との軍事国境線上である板門店では、2度に渡るパスポートチェックを受けたり、軍が管轄する専用バスに乗り込むなど、普段では感じることができない緊張感が漂っています。

 第3トンネルは北朝鮮が韓国内に掘り進めたトンネルで、そのトンネルに入り地下から北朝鮮へ最も近づくことができるところです。そういった経験を通し、韓国と北朝鮮の戦争の歴史を学び、肌で感じることで、「平和」の意味や尊さについて改めて考えました。

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 夕食前にソウルの中心を流れる川、清渓川の復元工事の様子を展示した博物館で学習し、夕食後にその清渓川を散策しました。

 清渓川は以前生活の場として使用されていましたが、次第に貧民街が形成され汚染されてしまい、道路で蓋をするように隠されていました。

 それを前大統領の李明博がソウル市長の時に、ソウル近代化を進めていく政策の一つとして、道路を解体し再び綺麗なソウルのシンボルとしての清渓川を復活させたのです。そういった歴史を学んだ後の散策は、非常に趣深いものでした。

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 最終日は活気ある南大門市場でお土産を買い、帰国の途につきました。

アジアの隣国である韓国。まだまだ知らないことがたくさんあり、生徒達はたくさんの刺激と多くの学びを得ることが出来た様子でした。

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