レポート
REPORT
2013/11/25
- 夢教育推進部
垣内俊哉さんの夢達人ライヴを開催しました
11月11日、垣内俊哉さんによる夢達人ライヴが行われました。
垣内さんは幼少期に骨形成不全症という骨が折れやすい魔法にかけられ、今日に至るまでのご自身の経験を踏まえ、株式会社ミライロを設立された方です。現在は、バリアバリュー(障害を価値とする)の視点からユニバーサルデザインな社会、すべての人のための社会をつくるための活動をされています。
また、今年の1月に行われた「みんなの夢AWARD」にて大賞に輝き、今もなお夢を追い続けている方です。
ご講演の内容を簡単に紹介します。
●バリアフリー(障害を取り除く)という言葉を使っているのは日本人だけで、世界ではユニバーサルデザインの考えが強く根付いていること。高齢者先進国であり、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが行われる日本だからこそ、すべての人に対して「おもてなし」の心を持つべきである。そのためには、バリアバリュー(障害を価値に変える)の視点から障害をプラスに捉えることが大切だ。
●日本人の障害者に対する認識の現状は「無関心」か「過剰」である。大切なのは2つの中間である「さりげない配慮」だ。
●時間は有限であり、そして自分だけのものではない。だから、目的を明確に持つことで人は何倍にも強くなれる。人生の「長さ」は変えられないが、人生の「幅」は変えられるのである。
●人生の幅を変えるために、何をすれば良いのか。まずは己の24時間に自信を持つこと。
そして…
① どんなものでも良いから、小さな目標を立て、それを達成する。
② 時間は無料ではないので、時間の大切さを意識する。
③ 人・本との出会いから学ぶ。
また、生徒からの質問にも丁寧に答えて下さいました。
Q:さりげない配慮をするためにはどうすれば良いですか?
A:自分とは違う人(他者)のことを分かろうとすることが大切です。
Q:日本でバリアバリューを浸透させるために私達がすべきことは何ですか?
A:これからの日本を担っていく人々が障害者とフェアに向き合い、共に歩むこと。
Q:最も身近な他者である家族への配慮は何をすれば良いですか?
A:生きていくこと。これが最も大切です。残された限りある時間を大切にして下さい。
最後に、今回の夢達人ライヴをきっかけに11月18日から「ユニバーサルデザインゼミ」が始まります。これは、(株)ミライロのスタッフ様のご指導の下、ユニバーサルデザインについての講義と体験を行い、郁文館のバリアフリーマップを作成するというものです。
これをきっかけに郁文館の中にバリアバリューが浸透していくことを、そして来年度以降もこの考えを継承していくことを期待しています。