レポート

REPORT

2014/04/28

  • 郁文館グローバル高等学校
  • 国際交流センター

NZ大使館でグローバル高校の生徒がHAKAを披露しました

 

4月15日(火)グローバル高校3年生の有志20名が、ニュージーランド(以下NZ)大使館にてHAKAを披露するという栄誉ある機会を頂戴いたしました。TATUAという高品質の乳由来原料の製造に取り組むNZの老舗企業の創業100周年と、日本法人タツア・ジャパン株式会社設立10周年を祝したパーティーの余興として、日頃懇意にさせて頂いているNZ大使館経由でこのお話が届きました。

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グローバル高校では、高校2年次に全員が約1年間の海外現地学校への留学を体験することが必須となっています。行き先はNZとカナダがありますが、大半の生徒はNZの高校へ留学します。

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HAKAとは、本来NZ原住民であるマオリ族の戦士が戦いの前に、手を叩き足を踏み鳴らし自らの力を誇示し、相手を威嚇する舞のことで、現在は一般的な民族舞踊として様々な場で披露されます。

本校の体育祭では、留学を体験した3年生と、これから留学する1年生とが全員で全身全霊を捧げHAKAを行います。

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女子はHAKAを踊らないと思っている方もよくいらっしゃいますが、そんなことはありません。女子の場合は、闘争前の儀式であるHAKAも行いますが、列になって集団で歌や踊りを行うKAPAHAKA(カパハカ)を披露することが多いです。正確には、HAKAKAPAHAKAの一要素であるそうです。迫力もありますが、やわらかな動きと綺麗な歌声で、かわいらしさも感じさせます。

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生徒たちの制服は、NZ留学時に着用していたものです。各々で制服が異なるのは、本校の留学が「全員異なる学校」に通っていたことを意味しています。同じ郁文館グローバル生同士、日本人同士が同一校に留学してしまうと、折角の自立の機会を逃してしまう可能性もあります。留学初期は孤独を感じ、多くの生徒が寂しさで涙するのですが、若者たちは逞しくそれらを乗り越え、現地の友達を沢山つくって帰国します。彼らにとって留学先の高校は第2の母校であり、誇りであり、かけがえのない思い出でもあります。

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HAKAの後、何と!生徒たちは立食パーティーに混ざり、会場のお客様と歓談させて頂く機会に恵まれました。当日はTATUA社の方々の他、NZ大使(マーク・シンクレア氏)日本の企業の方々もお越しになっておりました。上場企業の社長や重役の方々など、日頃高校生が直接お会いできないような方ばかりです。それでも、教員が何も言わずとも、留学で培った英語を駆使し、自ら積極的に会話に加わっていく生徒たちを見たとき、彼ら彼女らの確かな成長を感じ、嬉しく思いました。

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生徒たちはNZを第2の故郷といいます。その故郷への恩返しを些少なりともさせて頂けたことが、とても嬉しかったようです。後日、TATUA社のCEOおよびタツア・ジャパンの社長様から、本校の生徒のNZ留学および研修中、現地の工場見学やファームステイ等の体験をご協力頂ける旨、話を頂戴いたしました。またひとつ、NZと本校とのつながりが深まりました。心より関係各位に感謝申し上げたく思います。

 

尚、本校では、来る5月24日(土)の高等学校体育祭でもHAKAを行います。体育祭では、毎年グローバル高校の生徒全員(170名・留学中の2年生を除く)で演じます。今年も大迫力のHAKA、大いに期待しています。